ご挨拶
皮膚疾患の悩みをもつ患者さんに気軽に相談、打ち明けてもらって打ち解けられる、そんなクリニックを目指しています！
私はこれまで比較的な大きな病院ばかりで診療してきました。特に開院に至る前の14年間は県立の重要な基幹病院でさまざまな皮膚疾患に対処してきました。そこでは受診したかったけれども紹介状がない、敷居が高い、などの理由で受診しにくい、といった患者さんや、いろいろな医院、病院を受診してもなかなかよくならなかった患者さんが、ようやく私のところを受診してくださり、診断、治療をあらためて行って、よくなっていく、そんなときの患者さんと喜びを共有し合うことがこれまでの私の皮膚科医としてのやりがいでした。
しかし皮膚科医として20年以上が経過してから、皮膚疾患で悩む患者さんがもっと気楽に受診し、相談していただき、これまでの自分の経験や知識を還元することはできないかな、と考えました。そのとき、遅ればせながら医院を開設することで紹介のあるなしに関係なく、これまで大学病院や他の県立病院をはじめとする大規模な病院で培った知識と経験、手術の技術を患者さんに還元したい、そんな思いで開院に踏み切りました。
当院は現時点では美容関係のことには十分なご対応はできません。しかし特に優先度の高い、保険適応のある「皮膚病」に罹患して困っている、悩んでいる、つらい状態にある、そんな多くの方々に、「気軽に」受診していただいて、症状の軽快、改善に導きたい、そんな思いがあります。
時には、間違っていることは間違っている、よくないことはよくないと、とはっきり言わせてもらうこともあるかとは思いますが、まずは一度当院に「気軽に」受診していただければと思います。
院長 三井田 博（みいだ ひろし）
経歴
| 1997 年3月 | 新潟大学医学部を卒業 |
|---|---|
| 1997 年 4月 | 新潟市民病院にて内科研修（2年間）を行う |
| 1999 年 4月 | 新潟大学皮膚科に入局、皮膚医として新潟大学医学附属病院で勤務 |
| 2000 年 10月 | 木戸病院皮膚科 |
| 2001 年 4月 | 長岡赤十字病院皮膚科 |
| 2002 年 4月 | 新潟大学医歯総合病院 医師（医員） |
| 2003 年 4月 | 新潟県立がんセンター新潟病院 皮膚科医長 |
| 2004 年 4月 | 新潟大学医歯総合病院皮膚科 医師（医員） |
| 2007 年 11月 | 新潟大学医歯学総合病院 特任助教 |
| 2008 年1月 | 新潟大学医歯学総合病院 助教 |
| 2010年4月 | 新潟県立新発田病院 皮膚科医長 |
| (2011 年9月) | （医学博士の学位を取得） |
| 2013年4月 | 新潟県立新発田病院 皮膚科部長 |
| 2024年10月 | まさご皮ふ科クリニックを開院 |
資格・所属学会
日本皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会、日本皮膚悪性腫瘍学会、日本皮膚外科学会、日本サルコイドーシス・肉芽腫性疾患学会（評議員）、日本皮膚科心身医学会
2004年～ 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
2011年 医学博士
2014年～ 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
(その他：心理学検定 特1級）
業績
原著論文
日本語論文
1. 当科で全摘術を施行した90歳以上の超高齢者の皮膚悪性腫瘍の臨床的検討
三井田 博
皮膚科の臨床 掲載準備中
2.当科で切除した石灰化上皮腫の臨床と病理組織学的所見の検討
三井田 博
3．苔癬様型と局面型の皮膚サルコイドが重複したサルコイドーシスの1例
三井田 博
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌40巻1-2号 Page41-45(2020.10)
4.帯状疱疹急性期痛に対してアセトアミノフェン1800mg/日を適宜併用し非ステロイド性抗炎症薬の頓服で加療した症例の臨床的検討
三井田 博、他
皮膚科の臨床61巻9号 p1359-1364 (2019.08)
5.両側前腕に病変が多発したブルーリ潰瘍の1例
三井田 博、他
臨床皮膚科71巻1号 Page71-76 (2017.01)
6.オープントリートメントを施行した顔面の皮膚悪性腫瘍の臨床的検討
三井田 博、他
皮膚科の臨床58巻11号 Page1674-1678 (2016.10)
7.腹部の皮下腫瘤として再発した低悪性度子宮内膜間質肉腫の1例
三井田 博、他
Skin Cancer 30巻2号 Page102-107(2015.11)
8. ステロイド内服で治療し病理組織学的所見の経時的変化を確認し得た局面型皮膚サルコイドーシスの1例
三井田 博、他
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌35巻1-2号 Page79-84(2015.11)
9. BCG接種後に生じた腋窩リンパ節腫大に対して摘出術を施行した2例
三井田 博、他
臨床皮膚科 69巻10号 Page783-788 (2015.09)
10.下肢の慢性リンパ浮腫上に初発し対側の体幹に拡大した原発不明癌のzosteriform cutaneous metastasisの1例
三井田 博、他
Skin Cancer 29巻3号 Page264-269 (2015.02)
11.マルチビタミン剤の内服後に発症しヘルペスウイルスの再活性化をきたした紅皮症の1例
三井田 博
臨床皮膚科 68巻4号 Page343-348 (2014.04)
12.統合失調症患者に生じた巨大腟悪性黒色腫の1例
三井田 博 , 他
Skin Cancer 28巻3号 Page344-348 (2014.02)
13.鼻唇溝部皮弁で再建した上口唇外側と内眼角部の基底細胞癌
三井田 博
新潟県立新発田病院医誌 17巻1号 Page1-4 (2011.11)
14.非ステロイド系抗炎症薬の選択の有無によるVisual Analogue Scaleを用いた帯状疱疹患者の急性期痛の評価の比較検討
三井田 博
皮膚科の臨床 53巻5号 Page709-714 (2011.05)
15.尋常性天疱瘡と水疱性類天疱瘡の診断と治療 最近の進歩(総説)
三井田 博
新潟県立新発田病院医誌 16巻1号 Page1-6 (2010.11)
16.全身びまん性に丘疹を認めた硬化性粘液水腫の1例(原著論文/症例報告)
三井田 博、 他
臨床皮膚科 61巻6号 Page395-398 (2007.05)
17.ロキシスロマイシン内服が奏効したWells症候群の1例(原著論文/症例報告)
三井田 博、 他
臨床皮膚科 59巻9号 Page849-852 (2005.08)
18.右不全片麻痺の高齢者に生じた小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例(原著論文/症例報告)
三井田 博 、 他
皮膚科の臨床 45巻10号 Page1217-1220 (2003.10)
19.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌が分離された伝染性膿痂疹の臨床的検討(原著論文)
三井田 博、 他
臨床皮膚科 55巻13号 Page1005-1007 (2001.12)
20.特異疹が初発症状であった慢性骨髄単球性白血病の1例(原著論文/症例報告)
三井田 博、他
皮膚科の臨床 43巻1号 Page183-186 (2001.01)
英語論文
1.Severe gastrointestinal involvement in paraneoplastic pemphigus.
Miida H, er al.
Eur J Dermatol. 2006;6(4): 420-2.
2.Cutaeous sarcoid with varied morphology associated with hypercalcaemia and renal impairment.
Miida H, et al.
Clin Exp Dermatol. 2009;34(8): e656-9.
3. Tuberculoid granulomas in cutaneous sarcoidosis: a study of 49 cases.
Miida H, et al.
J Cutan Pathol. 2010;37(4):504-6
４. Association between effective dose of prednisolone, alone or in conjunction with other immunosuppressants, and titre of anti-bullous pemphigoid 180 antibody: a retrospective study of 42 cases.
Miida H, et al.
Clin Exp Dermatol. 2011;36: 485-8
5. Annular erythemas diagnosed as cutaneous metastasis of breast carcinoma: spontaneous resolution of the lesions.
Miida H, et al.
Int J Dermatol. 2011; 50: 898-900
6. A rare skin disorder associated with a stoma: intestinal metaplasia and adenoma occurring in a skin ulcer around a colostomy site.
Miida H, et al.
Int J Dermatol. 2019; 58: e173-e175
7. Delayed subcutaneous metastasis of a gastrointestinal stromal tumour: a case report and review of the literature.
Miida H, et al.
Eur J Dermatol. 2021; 31(2): 254-256
8.Association between clinical appearance and histological findings in pilomatricomas.
Miida H.
Int J Dermatol. 2023;62 :e100-102
9. Efficacy of the treatment with both H2-antagonist and leukotriene antagonist concurrently in combination with H1-antihistamines for chronic idiopathic urticaria
Miida H
Int J Dermatol. 2023; 62 : e267-270
テキスト執筆
皮膚科臨床アセットー肉芽腫性皮膚疾患
専門編集・岡本祐之（関西医科大学） 総編集・古江増隆（九州大学）
中山書店
局面型皮膚サルコイド
三井田 博
皮膚科臨床アセットー日常診療において忘れてはならない皮膚科症候群
専門編集：土田哲也（埼玉医科大学） 総編集：古江増隆（九州大学）
中山書店
浸潤性紅斑から疑うWells症候群
三井田 博