かぶれ（接触性皮膚炎）の治療
かぶれ（接触性皮膚炎）は、急性皮膚疾患の一つです。酷くなると潰瘍（かいよう）を伴う場合もあります。
原因
一次刺激性接触皮膚炎
刺激の強い物質（例えば、灯油など油類や洗剤など）との接触で皮膚が炎症を起こすケースをいいます。
最近の研究では血液の亜鉛（人間の体には貧血では鉄分が足りない場合があるように、ある程度の量の金属が微量ながら必要です）が低くなると刺激を受けやすい手などの湿疹が起きやすい、というような報告もあります。
アレルギー性接触皮膚炎
アレルギー反応が生じる物質（例えば、化粧品・消毒薬や目薬、湿布などの外用剤・金属・サクラソウや漆などの植物など）との接触で皮膚が炎症を起こすケースをいいます。今まで何も症状を起こさなかった物質が、あるとき免疫反応の標的物となって皮膚に炎症を起こします。これまで使用していた化粧品が急に肌との相性が合わなくなって、赤いを発疹を起こすようになった、というような場合が、本症かもしれません。
治療
原因と思われるものは中止し、ステロイド外用剤での外用治療を中心に、かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服を併用するなどの治療を行います。
時に原因を追究するため、普段使用しているシャンプーや石鹸、手袋などを背中に貼付するパッチテストも行われますが、この検査を希望する場合は大学病院などに紹介させていただきます。