水ぶくれができる病気・治療
水ぶくれは、皮膚が隆起して中に液体がたまった状態です。医学用語では「水疱(すいほう)」といいます。
水ぶくれ(水疱)のできる原因は
- ウイルス感染
- 熱傷・火傷(やけど)
- 虫さされ
- 靴ずれ
- 水虫
- 自己免疫性疾患など です。
ウイルス感染で発症する主な疾患
水ぼうそう
みずぼうそうウイルスの感染によって発症します。子供に多い疾患で、かゆみを伴う水ぶくれが全身にできます。発熱や軽い頭痛などの症状が現れることもあります。人から人へ感染しやすく、毎年春先に流行しますが、ワクチンで予防することも可能です。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)(→帯状疱疹(ヘルペス)・帯状疱疹後神経痛の治療の項も参照)
みずぼうそうを引き起こすウイルスが脊髄の神経根といわれるところに潜伏(じっとおとなしくして潜んで存在している)しており、それが何らかのきっかけで活性化(活動し始める)して神経をたどって皮膚に皮膚炎を起こして赤い発疹や多数の小さめの水疱を引き起こします。
自己免疫性水疱症
自分の免疫の作用で自分の皮膚のタンパク質を攻撃してしまいことで皮膚に水疱や水疱が破れて皮膚が剥ける(「びらん」や「潰瘍(かいよう)」ができることがあります。高齢者に多い「類天疱瘡(るいてんぽうそう)」は比較的頻度の高い疾患です。
天疱瘡(てんぽうそう)という疾患もあります。これは類天疱瘡よりも皮膚が剥けやすく、びらんや潰瘍しかみられないこともあります。口の中の粘膜も剥けることもあり、食事摂取が困難になることもあります。
水疱やびらんは大きいものから小さいものまでさまざまです。
重症な場合は大学病院や総合病院への紹介も検討させていただきます。